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囲碁アマ高段者がおすすめする棋譜並べを楽しむポイント

棋譜並べは好きですか?

こんにちは。井桁です。

囲碁の勉強方法は、対局、詰碁(問題を解く)、棋譜並べの大きく3つの方法が挙げられます。

その中でも僕は棋譜並べが好きで、時間を見つけてはよく並べています。
自分にはない、強い人の感覚に実際に触れられることが楽しいんです。

※棋譜並べから得られる効果については以下の記事から
参考:囲碁アマ高段者が思う「棋譜並べから得られる効果」とは?
 
棋譜並べを勧めると、
「棋譜を並べていても、何がなんだか分からない」という声をよく耳にします。

そう思ったことは僕もあるので、その気持ちはとてもよく分かります。
ただ正直なところアマチュア高段者になった今も、プロの一手を理解しているわけではありません。

プロ棋士の読みの力は、僕らアマチュアが想像しているよりも遥かに深く広いものであり、それと同じ視点になるのは不可能です。
 
その中で大切なことは、一局の流れを把握しながら並べることだと思っています。

どういう流れでお互いの陣地がどこにできたのかを、並べながら確認することで、囲碁で起こりうる変化(参考例)を学ぶんです。

たくさんの参考例が自分の引き出しにあれば、実戦で同じような場面になった時に、役立てられる可能性が高くなります。
 

同じ棋譜を3回並べる

では流れをどう把握するのかというと、
僕は「同じ棋譜を3回並べること」をおすすめしています。
 

・1回目はただ並べる

・2回目は解説を読みながら並べる

・3回目は、解説は特に読まず、書かれていたことを意識しながら並べる

この順番で並べてみるんです。

※依田紀基九段の著書『依田流 並べるだけで強くなる古碁名局集』のコラムでも紹介されている方法です。

この方法は級位者時代から取り組んでいましたが、3回も並べると、その一局の全体像が少しずつ見えてきます。

昔話の『桃太郎』で言うならば、

1回目は「桃太郎が鬼を退治した」という物語がわかる。

2回目は「桃太郎が動物を連れて、鬼を退治した。」とわかる。

そして3回目は「桃太郎が、犬・猿・雉を連れて、鬼を退治した。」とわかる。

というイメージです。

最初から3回目くらいまで理解できればいいのですが、なかなかうまくはいきません。
上記のイメージをもって、お手元にある棋譜を並べてみてください。

棋譜の解説は読んだほうがいいの?

また「解説をちゃんと読んだ方がいいですか?」という質問をいただくこともあります。

もちろんそれを読んで理解できればいいのですが、棋力によってはこれも難しい場合があると思います。
また中には、とても細かいところまで触れているものもあるため、すべてを理解するのは大変です。

なので「どの一手が決めてだったのか」など、あくまで流れのターニングポイントを掴むための材料として読んでいれば十分でしょう。
 
解説の量もそこまで多く載っていなくていいと思います。
もちろん暗記する必要もありません。

解説を読んでも分からないというときも、けっして重く受け止めないでください。
上記のように繰り返し並べているうちに、全体像がなんとなく見えてくればOKです。

そういう経験を重ねていくうちに、自然と一手の精度を高められると思います。
(少なくとも僕はそうでした)
 

棋譜並べを楽しみながら強くなりましょう

 
他の勉強と同じで、棋譜並べも即効性があるわけではありません。
一手一手の意味がわからなくてもやっていれば、無意識に学んでいることが絶対にあるはずです。

あまり堅苦しく捉えず、同じ棋譜を3回並べる方法を試してみてください。

いろいろな物語を楽しんでいるうちに、自然と強くなれるはずです。

※棋譜並べから得られる効果については以下の記事から
参考:囲碁アマ高段者が思う「棋譜並べから得られる効果」とは?

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