4.242020
詰碁を続けるための心構え

どんな問題やってますか
こんにちは、井桁です。
囲碁の勉強法の一つに「詰碁を解く」があります。
詰碁は、読みの力を鍛えるツールとして、とても有効ですし、
問題に出てくるような形を知ることで、急場の判断をより良くできます。
しかし取り組むにあたって、みなさん直面するのが、
「やっていても退屈で、習慣になるまで続けられない」ということ。
まわりの友人や先生から勧められて本を購入し、
やる気のある時はたくさん取り組めるのだけど、
ある時「今日はいいか」と思ったが最後、詰碁は本棚の片隅に置かれたままになってしまう。
こんな経験ありませんか?
そうなってしまう理由は、
「解いていても難しくて、分からないから」ではないでしょうか。
囲碁を打つ方は、まじめな方が多いのか、
本を購入する際、自分の棋力と同じくらいか、少し難しいものを買う方が多いようです。
しかしそれが原因で苦労してしまい、投げ出しては本末転倒です。
詰碁はすぐに成果が表れるものでもありませんから、
解くときには「長く続けること」を優先させましょう。
そのためにできることとして、
まず解いている問題の難易度を下げてみましょう。
たとえば中級者の方であれば、初級者向け(または入門向け)、
初段くらいの方であれば、級位者向けのものなど、
自分の棋力から、5級分くらいやさしい本がちょうど良いと思います。
「やさしい問題を解いていて、意味があるの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし繰り返しになりますが、大切なのは「長く続けること」であり、
難易度を下げることは、そのために大いに意味があります。
次にできることは、1日あたりに取り組む問題数を減らしてみることです。
「1日○問」と、数字を決めて取り組んでいる方がいたとしたら、
その数を少し減らしてみます。
詰碁を解くことは散歩のようなものであり、
バーベルやスクワットなど、負荷のかかる筋トレではありません。
「これくらいなら、難しくもなく答えがわかるかなぁ」と思うものに
取り組むくらいがちょうどいいんです。
また1冊150問近くあれば、内20問は難しい問題があるでしょうから、
その時に少し負荷がかかれば十分だと思います。
その他、本を1周したら自分に何かごほうびを用意するなど、
やる気を維持する方法は人の数だけあると思いますので、
いろいろ試してみてください。
詰碁を続けるためには
・難しいものではなく、やさしいものに取り組む
・1日に解く数を減らしてみる(やる気のない時を基準にする)
という2点を心構えとして持っておくと良いと思います。
楽しい詰碁ライフを過ごしましょう。
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