点から線、面へ
こんにちは、井桁です。
「上達の約束」に参加されている方の棋力は、2桁級の方もいればもうすぐ初段くらいの方もいます。
囲碁の上達には、棋力によって克服すべきことが変わってきます。棋力によって理解できること、できないことがあるので、レベルに合った課題を提示して解決策を一緒に考えています。
一緒に考えることが大切なのは、学びの定着率が大きく変わってくるからです。
定石や手筋など、知識を一方的に教えられるだけでは、しっかりと定着するまでに時間がかかります。それよりも自分で考えてこそ思考力が鍛えられ、対局で実践することで学びが強固になっていきます。
またサポート期間はレッスンだけでなく、対局する機会を増やすこともすすめています。
レッスン(インプット)をして、学んだことを使ってみて、失敗して修正して、またレッスンして・・・のサイクルを繰り返すことで、1回あたりのレッスンの効果を高められるからです。
インプットとアウトプットのバランスをよくすることが大切ですね。
上達には気付く体験が必須
参加する方の理由としては、
・定石を知っているけど、その使い方が分からない
・基礎対応がしっかりとできていない気がする
・そもそもなんで伸び悩んでいるのかわからない
・強くなってライバルに勝ちたい!
など様々です。
囲碁をもっと楽しんでいただくために、一人ひとりが自身の課題を克服できるようにサポートしていきます。
級位者の方で特に見られることとして、受講前までに習得したり体験してきた知識が、点と点になっていることが挙げられます。せっかくの知識もこれでは十分に活かしきれません。
指導の際に心がけていることは、点の数を増やすことよりも、それらをつなげて線、面にしていくことに重点を置いてます。
「あぁそういうことか!」と気付いたり納得できる回数を増やせるかどうかが、上達には欠かせないのです。
インストラクターの方に限らず、下手に教える機会がある方は、ぜひ相手が気付くまでじっと待ってあげてください。
そうすると囲碁の楽しさをより感じてもらえるかもしれませんから。