11.212018
1週間で多く見られたこと
この1週間、『上達の約束』や入門レッスンなどで
自分の石が切られた際に
生徒さんが相手(井桁)の石をアタリにしてしまうことが何度か見られました。
石が切り違ったということは
部分的な戦いが始まった合図です。
戦いが苦手な生徒さんと打つ時は、
その人の方が強いエリアで僕がキリを打つのですが、
アタリを打ったがために井桁の石が補強され、
反撃を受けることが度々ありました。
すぐにアタリにすると、 かえって相手の石が補強され
たいていは自分にだけ弱点が残ってしまいます。
攻めているつもりが
逆に攻めにくくしてしまっているんです。
囲碁の格言に
「キリチガイは一方ノビよ」とあるように、
自分が強いエリアや、立場が対等なときはむやみにアタリを打たず、
ぐっと堪えるような手を打つことをおすすめします。
別の言い方をすれば、
切った石というのは暴れたくて仕方ない状態です。
そういう石に相手をすると、さらに暴れてしまうので、
あえて無視するような冷静な対応をする。
そうすることで切った石を弱い立場にできます。
たまにはこういう囲碁の手に関する記事もいいかもしれませんね。